国際的に活躍を続けるジャズピアニスト・小曽根真、地域に根ざした活動で県民に愛されるオーケストラ・山形交響楽団が開館記念を彩ります。
コンサートの幕開けを飾るのは、山形交響楽団創立名誉指揮者・村川千秋の指揮によるシベリウスの交響詩「フィンランディア」作品26です。山形とフィンランドの厳しい冬の寒さや郷里への深い愛情を重ね合わせ、力強く新ホールの第一歩を踏み出します。
続くモーツァルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K.488を演奏するのは、ジャンルの枠にとらわれず常に新たな挑戦を続けるピアニスト・小曽根真。古典派ピアノ協奏曲の最高峰に、山形でどのような息を吹き込むのか、必聴です。
最後は、山形県国民文化祭(2003)で当時の皇太子同妃両殿下ご臨席のもと、作曲者である小曽根自身が初演したピアノ協奏曲「もがみ」を再演します。山形が誇る自然の美しさ、歴史の重さ、未来への希望を改めて想い起こさせてくれるでしょう。
ここ、やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)から発信される新たな文化芸術の薫りを、ぜひ感じてください。
(c)中村風詩人
1983年バークリー音大ジャズ作・編曲科を首席で卒業。同年米CBSと日本人初のレコード専属契約を結び、アルバム「OZONE」で全世界デビュー。2003年グラミー賞ノミネート。 チック・コリア、ゲイリー・バートン、ブランフォード・マルサリスなど世界的なプレイヤーとの共演や、自身のビッグ・バンド「No Name Horses」、ジェームス・ジーナス(ベース)、クラレンス・ペン(ドラム)と10数年にわたってのジャズ・トリオの活動など、ジャズの最前線で活躍。 また、クラシックにおいても比類ない才能を開花し、NYフィル、サンフランシスコ響、シカゴ交響楽団など、欧米のトップオーケストラとも共演を重ねている。平成30年度紫綬褒章受章。
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東京芸術大学音楽学部器楽科、作曲科を卒業。インディアナ大学大学院で指揮を専攻し、マスター・オブ・ミュージックを授けられる。1966年東京交響楽団でのデビュー後、日本の主要オーケストラを指揮する。1972年山形交響楽団設立、音楽監督兼常任指揮者を務める。これまでに山形県教育功労者表彰、渡邉曉雄音楽基金特別賞、齋藤茂吉文化賞、平成16年度地域文化功労者表彰を受賞。現在、山形交響楽団創立名誉指揮者。日本指揮者協会・日本弦楽指導者協会各会員。キラキラ会ヴァイオリン教室主宰。
(c)ai ueda
1994年北海道札幌市に生まれる。幼少の頃より、チェロ、ピアノを学ぶ。 東京芸術大学音楽学部指揮科を首席で卒業。学内にて安宅賞、同声会賞、若杉弘メモリアル基金賞を受賞。同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程を卒業。 2015年、第17回東京国際音楽コンクール〈指揮〉で2位ならびに聴衆賞を受賞。 指揮を尾高忠明、高関健の両氏、作曲を二橋潤一氏に師事。山田和樹、パーヴォ・ヤルヴィなどの各氏のレッスンを受講する。これまでに読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、群馬交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団などを指揮、今後さらなる活躍が期待される若手指揮者筆頭。2019年4月より大阪交響楽団正指揮者に就任。